末期の水(死に水)とは(1)

末期の水(死に水)とは(1)

小学校入学前でしたでしょうか。
父親方の祖母が亡くなった際、祖父が祖母の口を濡れたタオルで湿らせているのを見ました。
何をしているのか尋ねると、祖父は、「婆さん喉がかわいたんだって」と言いました。

子供の時分ですから、死んだ人が喉がかわいたって・・・??
「どうして?どうして?」
としつこく聞いた記憶があります。


葬儀の際、ご遺族の方への思いやりのある声のかけ方・話し方に気を付けましょう。

作法には則っていませんが、これが「末期の水」だったんですね。
末期の水は、仏典「長阿含経」にある故事に由来します。

自らの死を悟ったお釈迦様が、入滅の直前に弟子に対して水を求めましたが、弟子は近くの川の水が濁っているために我慢して欲しいと頼みました。
それでも水が欲しいと、少し離れた別の川から持ってくるように頼んだところ、雪山に住むお釈迦様の教えに帰依する鬼神がその水を汲んできて捧げた・・・。

というものです。
どこがどうありがたい話なのか私にはさっぱり分かりませんが、これが現代の末期の水の由来です。

本来は、亡くなる直前にしていたそうですが、現代では亡くなってから行うのが一般的なようです。

悲しみが深い中での葬儀は、ご家族様もつらいことです。いつもと同じような話し方は控え、思いやりのある話し方をしましょう。軽く会釈をするだけでも十分伝わるものです。

 

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